巣ごもり生活と寒暖差のダブルパンチで便秘に?!「不腸」に効果的な、ある食べ物とは?

梅雨に入り、寒暖差を大きく感じる季節に。気象庁の発表によると、今年の夏は平均気温が高いとされ、梅雨明けは例年以上に寒暖差が起こるとも予想されています。

そんな寒暖差が多い季節に気を付けたいのが“便秘”です。30年にわたり4万人の腸を診てきた腸のスペシャリストである専門医は、気温や気候の変化が激しいと“季節性不腸”によって便秘や慢性便秘が悪化しやすくなると指摘します。

梅雨明けに注意したい“季節性不腸”や、新型コロナウイルスの流行による巣ごもり生活で体調を崩す“巣ごもり不腸”、その対策ついて専門医に解説いただきました。

寒暖差10℃で”寒暖差不腸”に要注意!

「寒暖差が激しい季節は、私のクリニックでも便秘の症状を訴えてくる患者さんが急増します。1年中通院してくる慢性便秘症の患者さんも、急に気温が上昇したりすると排便力がさらに低下し、腹部膨満感、硬便などのつらい症状を訴えてきます。

”巣ごもり不腸”にも注意が必要

また、巣ごもり生活による活動量の低下、食事摂取量の減少、ストレスの増大が“季節性不腸”と組み合わさり、便秘を訴える患者さんも増えています。

また、栄養バランスが乱れ、食物繊維の摂取量が減少して便秘の症状を訴える方も。普段とは異なる生活のストレスにより自律神経が乱れ、腸内環境の悪化につながる場合もあります」

”季節性不腸”にキウイフルーツ

こうした“季節性不腸”による便秘の改善を助けてくれる食べ物として、専門医はキウイフルーツをおすすめしています。

食物繊維が豊富に含まれているだけでなく、ビタミンやカリウム、アクチニジンなども含む、高栄養素でバランスのいい果物です。

「被験者にキウイフルーツ2個を1日2回(計4個/日)食べさせたところ、排便頻度、柔らかい便が増加したという海外の研究結果があります。私のクリニックに、下剤を服用すると下痢になりやすく、かといってまったく服用しないと排便が困難になるという患者さんがいました。そこで、朝食時に他の食べ物を減らし、3個のキウイフルーツを摂取するよう勧めてみたところ、硬かった便が通常便になった事例もあります」

“季節性不腸”で気を付けたい“便秘”。夏の暑さで食欲が湧かず、栄養素が偏りがちになっている食事メニューに、栄養・食物繊維が豊富なキウイフルーツを取り入れてみてはいかがでしょうか?