春からの就活、就職などに向け、初めてパンプスを履くようになる女性がこの時期、靴屋さんに多く来店します。都内の靴屋さんの店長も、「2月から3月にかけて、20代のお嬢様とお母様の親子連れのお客様が良くいらっしゃいます」と話します。
女性を対象にしたアンケート調査によると、回答者の95%が「20代の頃、試着では履けたのに実際に履いて歩くと、パンプスが痛くて合わなかった経験がある」と答えました。パンプスが合わずに足が痛いと、「就活に集中できない」「接客業なのに笑顔で接客ができない」など、メンタル面にも影響を及ぼし新生活に支障が出てくることは間違いありません。25年間女性に正しい靴選びを提案してきた専門家は、「初めてのパンプス選びは、お母さんと一緒がおすすめです」とアドバイスします。
「お母さんが娘さんにアドバイスをする時、まずは足に合わないパンプスを履き続けるとどうなるかをしっかり伝えましょう。足に合わないパンプスを履き続けて、外反母趾など足のトラブルや、膝関節の痛みや腰痛を訴える方にこれまで多く出会ってきました。母娘の足を骨格がよく似ていることが多く、娘さんもお母さんと同じような足のトラブルが起こる可能性は否定できません」
1歩ごとに、かかとに体重の1.2倍の負荷がかかり、その負荷を5年、10年と続けていくうち、足は変形し腰や膝にも影響を及ぼす可能性があります。足がまだ変形していないうちに習得しておくべき、パンプス選びのポイントについても教えていただきました。
ポイント1:お店選び
「トレーニングをしっかり受けた販売員さんがいる店を選びましょう。腕のいい販売員さんは、触って確かめたり、歩いている姿を見たりしてチェックします」
ポイント2:自分の足の形と見比べる
「お気に入りのパンプスが見つかったら、まず自分の足を横に置いてみてください。足と靴の形が違えば、無理やり足を靴に合わせることになります」
ポイント3:中敷きの形
「試着してみて、足の裏になるべく隙間ができないものがいいでしょう。隙間ができているということはきちんと足が支えられておらず、足裏の部分的に負荷がかかっている証拠です」
ポイント4:ヒールの素材
「ソールは衝撃を吸収するラバーがお勧めです。ラバーソールでもデザイン的に20代が好むカワイイ商品が多数ありますので探してみましょう」
ポイント5:調整とアフターサービス
「初めてのパンプスをネット通販で買うのはあまりお勧めしませんが、そのブランドに実店舗があり、購入した靴を販売員さんが調整できるものならよいかもしれません」