新型コロナウイルスの感染拡大が各地で続く中、買い物の回数は必要最低限に抑えたいもの。しかしそこで困るのが、痛みやすい肉類の保存方法。美味しく保存するために、冷凍ストックを活用してみてはいかがでしょうか。「冷凍焼け」を防ぐポイントも含め、お肉に精通している管理栄養士の方に冷凍ストックのコツを伺いました。
「お肉を冷凍する際、トレーのまま冷凍庫に入れてしまうといざ使いたいときに使いづらいうえに、上手に冷凍、解凍をしないと、霜がついて“冷凍焼け”してしまい、お肉の味が落ちてしまいます」
冷凍庫内は通常マイナス18度以下の乾燥した状態にあるため、食材に含まれる水分は徐々に気化し、空気中に抜けてしまいます。気化した水分は温度変化により、ふたたび凍結して霜になり、“冷凍焼け”といわれる状態になります。食感がパサパサして味が落ちる、色が悪くなる、においが出るなど、せっかくのおいしさが失われてしまうのです。
「“冷凍焼け”を防ぐためのコツが、お肉を焼き肉のたれに漬け込んでから冷凍する“漬けワザ” 冷凍ストック術。焼肉のたれに漬け込むことで、たれがお肉をコーティングし、水分の気化を防いでくれるので、冷凍時の乾燥や冷凍焼けによる味や食感の変化を抑えることができます。あとは使いたい時に解凍するだけなので、家事の効率も上がり、食材をムダにすることも減ります」
解凍のコツは、急激に温度を上げず、凍った状態から徐々に温度を上げる「ゆっくり解凍」。急激に温度を上げると凍結していた水分がうまみ成分と一緒に流れてしまい、おいしさが損なわれてしまいます。
「巣ごもり冷凍ストック術」の3つのポイント
- 下味冷凍で冷凍焼け防止
- 冷凍は『急速冷凍』、解凍は『ゆっくり解凍』
- ひき肉は冷凍焼けしやすいので味付け調理してから冷凍
以上のポイントを抑えて賢く、“巣ごもり冷凍ストック”しましょう